フィクション#001 見つからない消しゴム
皆さんは、こんな体験をしたことはありませんか?
机の上に置いてあった消しゴムが何故か無くなっている。
机の下を探しても、辺りを探しても消しゴムがみつからない。
もちろんポケットも探した。それでも,見つからない。
あきらめて、別の部屋へおニューの消しゴムを取りに行き、戻ってくる途中、ふと気づくと、ポケットに消しゴムが、手にもおニューの消しゴムを持っている。
そこで貴方は気が付く「ジュースを取りに行ったとき、ポケットに消しゴムを入れたんだ。なんだ、そうだったんだよ。」
何事も無かったように作業に戻る貴方。
ちょっと待って、本当にその記憶は正しいですか。
おニューの消しゴムを取りに行く前に、ポケットを探しましたよね。
それでもあなたは、探し方が足りなかったと思っているかもしれませんね。
本当にそうでしょうか。
あなたの記憶と、消しゴムの存在が、書き直されていませんか?
あなたがおニューの消しゴムを取りに行く前、その記憶が正しいかもしれません。
消しゴムに限らず、記憶違いの体験をした貴方。
一瞬のうちに、記憶が書き換えられているかもしれませんよ。
追伸:人類は、真実を知ったとき、落胆するだろう。